おめでとうのあとに〜講師リレーコラム 2008年5月

公務員試験、特殊資格、また一部のマスコミ(新聞社、放送局)、少数採用企業、夏・秋採用といった、まだまだこれからという会員もいると思うが、学生の活動面から見れば、一般的な今年の就活のヤマ場はほぼ越したといえるだろう(但し、意外な企業がこれから受けられたりすることがある)。
 今年も「やった」「まあまあ」「悔しい」「やりなおしたい」…とそれぞれに心境は違うことだろう。そこで、就活の結果について3つの真実を今回はお伝え
したいと思う。
 まず1つ目は就職先で一喜一憂することだ。これは第一志望に入ろうが、不本意ながらであろうがである。分かりやすい例でいうならばエリート集団企業に入れば、当然周囲はエリートだらけ。だから活躍できるか分からないし、辞めたくなるかも知れない。仮に活躍したとしても先輩や後輩とぶつからなければならなくなることだってあるだろう。逆に奇しくも志望順位が低かった企業であったものの、回りより早く評価され仕事を任され、順調に実力をつけていく。こういった例は本講座のOBOGにも沢山いる。一方、企業の側面からみても不確定要素は年々増える傾向だろう。10年ほど前に現在の姿を予想できないように大きく成長した企業(松井証券、HISなど)。反対に「天下の~」みたいな会社だったのに倒産した企業も例年ある(この20年前後でも三光汽船、リッカーミシン、山一證券、拓銀、殖産住宅などは有名企業だった)。倒産こそしなかったが会社や業界全体が再編になったり、業績不振や不祥事等で支援されるハメになり主導権は他社がもっている企業、生き残りに合併した企業なんて物凄くある。つまり個人レベルでも、企業レベルでも将来の予期はできないし、100%の話はない。だから喜んだり悲しんだりしていること自体に本来意味はないのだ。とりあえず大学生レベルの話でしかないのだ。
 2つ目は、今回の結果は何らかの形での「今の君」であるということである。講師から指摘され分かっていたことを、面接でうまく表現出来ようが出来なかろうが、面接官に示せた部分は「その時の君の一部分」であったことは事実なのだ。これは万人に言えることであり、更に「面接官との相性」のような偶然性という不確定要素が加わる。「たまったもんじゃない」と言いたくもなるが、これも全員に同じ可能性があるわけだ。しかし、これは自分自身について考えるいい機会を与えられたわけで、見逃さないことが必要だ。それは「自分は思っていたほどじゃなかったのかも知れない」ということ。人間、自信は大切であるが、一方でのぼせあがるのもの性である。本講座は世間でいう有名大学の学生が圧倒的に多い。だから小中高そして大学まで比較的順調にきている人が多い。「それなりに壁や困難を経験している」と言う人もいるが、大学進学まではどこかに自負心を持って生きてこられたはずである。我々講師陣の多くは就活で落とされ「どこまで俺が分かったんだ!」という経験を持っている。だがそれは20代前半レベルの自己視点だったと後で気がついたりする。「面接でこんな風な感じになってしまった」「考えを伝えたんですが」「上手く言えなくて」…これも「君の一端」だ。上手く言えた時もあれば言えなかった時もあるというだけで、どっちも「君」だ。もっとも、そのために本講座で少しでも自分を伝えられるように、自分の考えをまとめ伝えられるように我々とやってきたわけである。だから、本講座にいなかったら、もっと失敗していた可能性が高い。
「自分にはもっと素晴らしいところがあるんだけど…」と思っても、今の段階では表現できないんだな、と反省するか、ひょっとしたら自分の思い上がりかな?と謙虚に受け止めた方が、間違いなく今後の君にプラスを与えてくれるだろう。
 そして3つ目。だからこそ、入社後からの重要性を忘れないでもらいたい。すぐに「この会社は向いてない」「逆にココは一生モノの企業だ」という判断も間違いなら、成功して鼻高々&失敗してガッカリも、すべて逆さまになり得るのが世の中なのだ。この先の話はまた次回。
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