分水嶺は微妙〜認識力 2011年7月

震災の影響を受けた今年の就活。先日、前年の先輩たちの就職率が91%で最低だったと報道されたが、今年の基本状況は震災で見えなくなった。少なくとも来年(現3年生)の就活が楽観視というわけではないことは明白だが、今年に関して昨夏までは悲観的傾向が多かった。それが年末あたりから「意外と昨年よりはよくなりそう」という見方が増えてきた。当初の厳しい見方が一転しつつあったところに、3月の震災。この影響は時間の経緯とともに日本の様々な部分に広がることは避けられないだろう。一方、震災で一部の業界が採用時期を遅らせたおかげで、近年では最も多くの企業を受けるチャンスが訪れたことは既に予想通り。明暗はいつも隣合わせだ。
 ここまで各講師のお話を聞くと「元々の大差ないような学生が、就活では大きな差や違いを生じた。それは認識力だと思う」(横山講師)、「自己チェックの仕方で個人差が大きいと感じた」(田中講師)、「会社と自分の接点を考えていないというか、思い込みで済まし、志望理由になってないケースが最近では多かった」(中谷内講師)、「自分の体験をどう話していいのか分からない学生が多い気がした」(藤井講師)といった意見が今年は上がってきたのだ。
 以上のようなコメントから見えてきたことは、一言でいってしまえばまさに横山講師の“認識力”という言葉に集約されると思われる。今、これを読んでいる会員の中には当然、就活中の人もいるので是非参考にしてもらいたいし、終了した会員は今後の社会人生活にも繋がる指摘として心に留めておきたいものだ。
“認識力”とは、時に長所と短所の分かれ道であり、理解と不明の境界線に関わるのである。性格的なことで例を示すなら「私は人とのふれ合いが好きだ」と断言する人がいたとしよう。ところが真相は本人が思い込んでいるものと実は違う場合がある。例えば「人とのふれ合い=自分中心のふれ合い」というケースだ。このタイプの人は自分にプラスやメリットが無いと感じると、相手とのふれ合いは疎遠になり、どうでもよくなってしまう。本来ならばメリットの有無に関係なく、相手や周囲とのふれ合い自体を喜び、自分より他人のために、となるはずである。思い込みの誤解は、その本質が微妙に表れるから面接担当者に気づかれるのである(大人数を採用する企業であれば内定する可能性はあるが)。本講座の講師ならとっくに把握できてしまうことだろう。「人とのふれ合いが好き…」と言い切ってしまわなければ等身大を捉えられるのだが、思い込みはズレを生む。社会に出てから注意しなければならなくなるだろう。
さて、面接の通過・不通過も紙一重のケースは結構多い。自分自身の話と志望意識の話のレベルが大きく違えば、面接担当者は当然違和感を覚える。よく分からないという印象が強まる。また話の中に矛盾が起きる場合も同じだ。「さっきと違うじゃないか?」「立派な受け答えだけれども本当だろうか?」「途端に抽象的なことばかりで逃げている」…。面接担当者がこのように感じ出したら、どこかで逆転しない限り「残念ながら」に流れが向いてしまうのだ。
突然の質問で咄嗟に誤魔化した。もっと良く見せようとして脚色しすぎた。自分の気持ちを入れなかった。これらは全て、認識力さえあれば避けられることなのだ。「ここで飾り過ぎたら自分を超えてしまう」「弱点を突っ込まれて困ったけど、事実関係は否定しないで、逆の角度から答えられた」というだけでも違ってくる。これはきちんと自分を認識していれば難しいことではない。認識力が弱いということは結局「詰めが甘い」ということになってしまう。先方も「認識力があるな」と感じられた瞬間、基本的な印象に間違いなくプラス効果を持ち始める。
つまり、紙一重で通過か、不通過かというのは、まさに分水嶺に立っているようなものだ。右へ転がったら内定だが、左なら不合格。この基本認識を着実に自分の物にしているか否か?…。いくら自分の頭で考えても難しくて確信が持てず、限界がある。それこそ担当講師との相談が大いなる力を貸してくれるのだ。
この講座に在籍し、既に就活を終了、内定を獲得している会員は例外なく、現在まで担当講師と適宜報告し、相談し、アドバイスを受けながら、認識力を自然にアップした結果が内定に結びついたものだ。これは例年と変わらない。「通って喜び、落ちて悲しむ」「いつの間にやら講師に相談することさえ忘れて一人で悶々としてしまう」。この状態では本講座に入会していない人に逆戻りしているのと同じことだ。
全員に言えることだが、少なくとも本講座に入会して指導を受けてきた時点で、間違いなくボトムアップが生じている。等身大の自分はより確実になっている。OBOGがよく言う「講座に入っていない自分をもう一人考えたら、間違いなく自分のランクは落ちている」に集約されるだろう。講師と共に前進したものを迷って戻してしまっては何にもならない。1度で分からなければ2度、3度と相談すれば良い。話せば良い。これを逸していることが機会を逃す行動パターンといえるだろう。
就活終了後も何故、多くのOBOGが集うのか、話に来るのか? 現在の社会で中々得られない場、関係、それがあるからである。ましてや今後の活動で尚更、変身していく。就活中の会員は原点に返って軸を確認せよ。もちろん自分だけのスパイラル脱出のためである。終了した会員は担当講師とゆっくり話しでもしてみてはどうだろうか?
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