ノックは3回??~就活都市伝説、噂の真相

日生研 就活自己力養成講座HPブログvol.1 (14.12.26)

就活は大学生にとって、今までの経験則が当てはまらないから「未体験ゾーンである」と本講座では最初に強調している。それでも未体験だからこそ想像がつかず、いざ本格化してくる時期になって「やばい」と実感してくる学生が近年は実に多い。雑誌でも煽り系の特集も見られるようになったので尚更かもしれない。そんな未知なものに対しては「都市伝説」的な噂が一人歩きしやすいのも、これまた常だ。就活もご多分に漏れず様々な噂や流れが起きることがある。今回はそんな不安感から生まれるウソを取り上げてみたい。

インターンシップは年々、整えられている感があるが「ここから採用者も出るらしい」という噂が出始めたことがきっかけになって、学生側の意識が変化した。一方で実は、就活全体の意識が落ちているために、インターンシップを意識しても大半の学生は、特に就活に対して考えが深くなっていないので、企業側も余程でなければ内々のキープが判断できないのが実態といえよう。11年頃からインターンシップで目を付けられた学生がいるという話は聞くが、インターンシップ不合格(参加できなかった)の学生がその企業に入社している例は沢山あるので、今の時期はきちんと考えるべきことや整理しておくことに取り組むことが大切だ。

某企業の人事担当者が言うにはインターンシップで「笑いそうになるくらい、同じことをいう」とのことだ。例えば「質問はありますか?」と企業側が投げかけ、学生が質問、企業側が答える場面だ。その際ほぼ全員が「貴重なお話、大変参考になりました」と1人が言い出したら全員が言ったらしい。「揃って同じことを言うんですよ。どこが貴重で、何が参考になったの?と聞きたくなりましたね」と失笑していた。

人と違うのは怖いと思う心理は分かるが、形式だけでは意味はない。まあ、各自がしっかりして、自分が出せればいいのだが、オカシナ方向に噂が生まれ大衆心理に乗っかると都市伝説化するわけだ。例えば『ノックは3回』。知らない人には「何のこと?」だろうが、知ってしまうと気になってしまう典型だろう。これは面接などで入室する際にドアをノックする回数の噂である。「2回だとトイレになるから3回が良い」。誰が言い出したのだろうか? こんなことを気にして、ドアを開けてから「失礼します」の一言を忘れる方がはるかにマズイではないか。

次に、これは数年前から耳にするが『応募書類を郵送する際、書類をクリアファイルに入れないと落ちる』。ハッキリとそうして欲しいと企業側が言っていない限り、関係ないのである。書類が多いのならば理解もできるが、そういう企業は少ない。便宜をはかる意味ならばクリップで留めても大差はない。むしろ大量にクリアファイルが送られる側のことも考えてみればよい。ちょっと迷惑な場合だって想像できるだろう。そもそも「こいつはクリアファイルに入れてないから不合格だ」などと担当が判断したら、上司から叱られるはずである。こんなことばかり気にして、本当に面接で気をつかうことができない学生は本末転倒、バカ丸出しである。

そして『就活用にネタを作る』。これも昔からいたが近年また増えている。「特に自分には話題やエピソードが無いから、夏休みに海外旅行とかして…」「自転車で日本一周」というような類である。これは最悪になったり、何の意味も無い可能性さえある。なぜならそもそも動機が不純だ。就活に関係なく自然に「海外旅行をしたい」と出かけた学生と一番の違いは理由である。そして体験後の心境である。現地での行動自体も大きく変わる可能性が否定できない。振り返った時に本人の認識力が全く違うと言っていいのである。「いやいや就活のことを考えていくんだから、それなりのネタにしますよ」という学生に限って大したことがないのである。話を聞けば一発で分かる。そんな不純な動機で何かを作るくらいなら、今までの平凡な暮らしの中でもっと自分の掘り返しをした方がはるかに効果があり、自然体の魅力につながるというものだ。
誰も五輪選手でもなければ、甲子園や全国大会に出たわけではない。サークルもちゃんといたけど、何かしたわけでもない(またはサークルに入らなかった)。ゼミでも…と思う就活生。忘れているのである。気づいていないのである。自分の中にある魅力、性格を示す出来事はあるのである。それをどう表現するかが一番のテーマだ。就活の噂にオタオタしている時間はもったいないだけだと伝えたい。