今こそ等身大で~事実が同じでもビミョーな人になってしまう怖さ

日生研 就活自己力養成講座 HP用ブログ vol.2(15.1.14)

就活で自己PRは重要だ。誰も否定はしない。むしろ推奨される。ところがどこでどう勘違いしてしまったのか?と思える就活生が必ず出てくる。「出てくる」と書いた理由は、それまで普通の学生だった人がいつの間にやら「ビミョーな人」になってしまうという意味である。元々「ちょっとね」と言われるような問題があったわけではない普通の大学生だ。しかも大学の入試レベル(学力)と関連性が無い。高い偏差値だった人でもこの「ビミョーさ」は起こりうるのだ。前回の当欄で書いた、「インターンシップで笑いそうになるくらい、同じことをいう学生」も既にビミョーな一歩でズレていた訳である。
 
本講座は「等身大を基本」にすることを最重視している。等身大とは「大袈裟にしない」「過小評価もしない」ということである。「私は息を吸った後、必ず吐きます」。こんな当たり前なことを自慢する人はいないが、就活では実はこれとほとんど変わらないような状態に陥る学生が少なくない。そうならなくても抽象的単語だけで話す学生は大変多く、面接する側に説得力はゼロに等しい。理解不能で終わっている(首を傾げるか笑うしかない)。要は「自己を伝える、PRするには正しい認識と正しく伝えること」が大前提になることを肝に念じなければいけない。
 
抽象的は面接例は取り上げるまでも無いので、ここでは大学でマーケティングを少々勉強し、比較的得意科目だった学生と面接官のやりとりを紹介しよう。学生は職種としてマーケティングに興味がある(面=面接官、学=就活生)。
 
面「職種としてはマーケティングに興味がおありのようですね?」
学「はい。勉強してみて興味がわきました。消費動向や嗜好とかが分かるので、新商品の開発などに役立てて見たいと思っています」
面「ゼミでの専攻は違うようですね。マーケティングの勉強は具体的にはどのようなところで?」
学「はい、講義です。マーケティング論を選択して受講しました。ゼミとは別に勉強しました」
面「講義以外にもマーケティングを学ばれたんですか?」
学「いえ、講義で集中して勉強しました。授業の先生にはよく質問をしたり、テキストや授業内容で不明な点は必ず解消して、先生にも熱心だと褒めていただきました。成績も多くの人がBといわれる中でAでした」
面「…それでは、どんなマーケティングをやってみて感じていること、そして希望や将来的な話でも構いません。具体的にありますか?」
学「そうですね~、予測と分析の仕方がとても重要だと思いました。解釈の仕方では変わってしまう可能性もあり得ます。将来的には、そうですね~、集まったデータで広告展開が分析できて有効な宣伝ができるようなことをやってみたいです」
面「ほー。便利ですね~。出来たら素晴らしい。広告会社は要りませんね、ハッハハ」
学「ありがとうございます」
 
「さて、このやりとりは、あなたにも起こりうるのである。」何がいけないのかお分かりだろうか?特に分からないという人はハッキリ言って就活生以前のレベルと言わざるを得ない。本講座ならば論外である。この就活生は2つ大きなミスと勘違いをしていることに気づいて欲しい。
 
一つ目は自己認識の無さ=マーケティングに詳しくないのに、得意だと思い込んでいることだ。たかだか講義・授業で学んだレベルでマーケティングを分かったような気でいる。そんな簡単な訳がないではないか。そして二つ目は最後の会話だ。面接官はちっとも褒めていない。むしろ呆れ気味なことが分かるだろうか?「そんなマーケティングが簡単に出来るわけないでしょ?」と普通の会話なら突っ込まれているだろう。この2点で面接官は「ダメだ」という結論に傾いてしまうのである。「授業でちょっとかじっただけで、マーケティング学の全体に詳しいような気でいる。しかも提案に至ってはリアリティがない。よくもこれでマーケティングなんて平然と言えるものだ」と普通の面接官であれば「×」だろう。
 
この就活生の場合は根本認識=自己確認が出来ていないわけである。等身大を飛び出してしまって勘違いの域に達している(という会話をしてしまった)。本来、原点に置かれるべき認識は「大学の授業で勉強しただけなのだが、そこからマーケティングに興味を持った」が等身大になるはずである。そうであれば、自分なりに学んでみたり、OBOG訪問で企業が行っているマーケティングの実態を調べてみたりできたはずなのだ。自分が学んだ世界は一端だけだったと気づけば、こんな間抜けな発言はしないで済む。別の話に面接官が興味を持ってくれて評価されたかも知れない。
 
就活は大学生にとって、未体験ゾーンである。初めて味わう世界なのである。だからこそ我々は、早くからそこを指摘する。しかし、未体験だからピンと来ない。周りにもピンと来ている学生がいない。気づき出したら2.3月という学生を毎年沢山見てきている。同一人物が時に180度変わってしまうのが就活の落とし穴だと、本欄を読んだ就活生は頭に入れておいて欲しい。
 
★本講座の特別コース(個別指導コース、メール+電話の通信制コース)若干名特別募集します。詳しくは新着情報の項を参照ください。